いつのころからか、野生肉を食べることを、ヨーロッパのハイカラから学んで「ジビエ」と称して呼ぶようになりましたが、元々日本では、ここ白山麓ではタンパク質の少ない冬場で、熊や猪、鴨や雉などを食べる食文化が深くあったんです。
また、囲炉裏という、私共の店では今でも普通に使われておりますが、暖炉と調理器具を兼ねた家具があり、その遠赤外線で焼かれる魚や肉は、凍った身体はもちろん、心もぽかぽかに温める魔法があるように思います。
一昨日のご宿泊の県内のお客様は、数年前のお昼に当屋に食べに来てくださったのをご縁に、今回はご家族でいらしてくださいました。おじいちゃまもおばあちゃまもお元気な70代でお肉が大好きだそうで、ジビエをいろいろお入れした会席に。
うちは六室(現在はコロナ禍で最大五室しかお取りしませんが)しかないので、ご宿泊のお夕食はほぼ料理長の特別献立になることが多いのですが、珍しくて、とてもいい鹿肉のロースが入ったので、囲炉裏でお焼きすることに。(囲炉裏で沢山焼いているお肉は、猪肉のロースでこれは別日のもの。)
隣のきのこは白山麓の大なめこで、皆様「でか~~~い!」と興奮したお声で、私どもを喜ばせてくれるのですが(笑)、
、こちらも今の時期限定です。大なめこは焼いて能登塩だけで食べる究極のシンプルな美味しさです。
最近は料理の説明に長くお時間がかかりますが、皆様「お料理が本当に愉しい」とおっしゃってくださいますので、私共もどんどん説明が愉しくなってまいりました。
是非一度ご説明させて下さいませ。皆様にお会いできます日を楽しみにお待ちいたしております。