和田屋

代々伝わる川魚と山菜料理、加賀料理の伝承。

白山の自然豊かな地元食材と、
恵まれた地下水を使用し、

金沢の雅とも違う、
野趣と飾らない自然美を大切にした
日本料理を堪能していただくこと。

五事五有。節物。

白山の伏流水から
丁寧にとった出汁から、
和田屋の料理のすべては始まります。

自然と神域の中で、
ここでしか味わえない
和田屋らしい料理を
ごゆっくりと召し上がって頂き
白山麓を感じて頂けたらと
願っております。

和田屋主人ご挨拶

創業江戸慶応。私共はお蔭様で百五十年あまりの長きに渡り、川魚と山菜料理の専門店として、商いをさせて頂いております料理旅館でございます。

石川県白山市・白山麓。北陸屈指の豪雪地帯である、私共白山麓では、寒さ厳しい中にも、一面を覆う真っ白な雪が美しい冬。猟師の多いこの地域ならではの白山ジビエの野生肉の料理は、日本の食文化の中でも独自の色を放ちます。

遅い春には、一気に芽吹く山菜。 夏には、雪解けの冷たい白山霊水が山肌をつたい手取川へ。その川で育つ川魚。鮎の遡上。 秋には米所・石川の名に恥じない、美味しいお米、地野菜、茸、木の実、発酵食文化石川の麹に始まり、酒、味噌、醤油の古くからの店が白山麓には多く続き、雅な金沢にはない山の食文化が深くございます。

そして、人々のくらし。白山信仰の厚い、ここ白山麓では、人のくらしは昔から常に神様と共にございました。 それぞれの季節で神のお恵みを感謝し、家族の絆を深める。 お宮参り、お食べ初め、七五三、厄除け祈願、長寿祈願、ご法要、ご結納、ご結婚ご披露宴。人のご縁は今も食を通して常にございます。

昔からの建物ゆえに、館内の暖房はお廊下等完璧ではございませんし、白山さんのお隣という山麓立地から階段も多くございます。暖かくなる季節には、お水のきれいな山麓独自の虫もたくさんおります。各お部屋で必ずお魚を皆様の目の前でお焼きするということを一番のおもてなしと考えます当屋では、お魚のにおいもお部屋に多少残りますが、 白山さん隣に商いさせて頂きます、和田屋という小さな食の店を通じて、美しい白山麓の水と空気とそこで育った食物を召し上がって戴き、皆様が忘れていた何かを取り戻して戴けますれば、これほど嬉しいことはございません。

本日は誠にありがとうございます。

七代目主人 和田壮央

和田屋の囲炉裏へのこだわり

当屋では個室六室+お食事処+広間(100畳)のすべてのお部屋に囲炉裏がございます。

和田屋の囲炉裏は、暖を取るだけではなく、他ではない「その場で料理する場所」でございます。川魚を「塩で焼くだけ」という究極のシンプルな料理法だけに、お客様と、焼き手との川魚談義は尽きません。魚が焼けるまでの「待つという贅沢な時間」を五感で感じて、楽しんで頂けましたら幸いでございます。

和田屋の囲炉裏は自然にそこにありながら、なくてはならない和田屋の真髄でもございます。

All six private rooms, the dining room, and the large hall (spanning 100 tatami mats) at Wadaya feature an irori (sunken hearth).

The irori at Wadaya is not just a source of warmth but also a unique “place to cook on the spot.” The ultimate in simplicity, river fish are grilled with salt, sparking endless conversations between guests and grillers about the fish. We hope you will savor the luxurious experience of waiting for the fish to cook, engaging all five senses.

Wadaya’s irori hearths are a natural part of the restaurant, and they embody the essence of Wadaya itself.

和田屋のお料理

私共は、朝一番に、当屋の地下から湧き出る地下水を使い、出汁を引くことから始まります。白山霊水である当屋地下水が「やや硬水」の為、昆布と鰹を使い独自の方法で一時間以上かけて、ゆっくり丁寧に出汁を引く。これが当屋の料理のすべてに使われます。

また料理は、四季折々の食材を丁寧に扱う事、川魚と山菜という淡泊な食材を多く使うため、素材の持ち味を最大限に生かすことを大切に思っております。

Each morning, we begin by preparing dashi broth with the groundwater that springs up from beneath our restaurant. This groundwater, known as Hakusan sacred water, is slightly hard, so we use kelp and bonito to draw out the broth slowly and carefully in our own unique way, over the course of an hour. This broth forms the base for all the dishes at our restaurant.

Our cuisine also emphasizes the careful handling of seasonal ingredients, aiming to enhance the natural flavors, especially of lighter ingredients like river fish and wild vegetables.

2016年 ミシュランガイド富山・石川(金沢)版・一つ星
2017年 Gault&Millau(ゴエミヨ)東京・北陸2017
2018年 GAULT&MILLAU東京・北陸・瀬戸内2018
2018年 GAULT&MILLAU GUIDEHOKURIKU2018
2021年 ゴ・エ・ミヨ・ベスト・ホスピタリー賞
2021年 ミシュランガイド北陸・一つ星

和田屋のお料理

和田屋のお部屋

昔ながらの古い木造家屋でございます。【川魚を各お部屋の囲炉裏で焼くということ】を一番に考えております為、なかなか手直しが難しく、昔のままでございますが、年輪を重ねたお客様には懐かしく、お若いお客様には新鮮に感じて頂けるようで嬉しく思っております。ごゆるりお過ごし下さいませ。

※ 料理屋から始まりました為、各お部屋にはバス・トイレがございません。
※ 全室禁煙(各階に喫煙所がございます)
※ Wi-Fi(パスワード付)がございます。

The house is a traditional old wooden building. We are pleased that older guests often feel a sense of nostalgia, while younger guests find it refreshing. We hope you enjoy your stay with us.

As we originally started as a restaurant, there is no bathroom in each room.
All rooms are non-smoking (smoking areas are provided on each floor).
Wi-Fi is available in all rooms (password-protected).

白山さん(白山比咩神社)と和田屋の歴史

和田屋は、江戸時代・慶応(1865年)前田藩時代の創業で、店の前に大きな柳の木がございました事から、別称「柳茶屋」として親しまれて参りました。当時は、暴れ川で知られる手取川(現在は堤防もあり穏やか)の川渕で商いしておりましたが、何度も水が付き被害が収まらない事から、当時、私共を可愛がって下さった白山さんの宮司様からお声かけて戴き、四代目当主の時代から、この地に商いさせて頂く事となりました。

2100年の社史を誇り、全国2700末社ございます白山神社の総社の白山ひめ神社様の隣に置いて戴き、商いを続けさせて頂いておりますことは、この上もないことと感謝致しております。現代の当主で七代目。

WATAYA Overview

Wadaya was founded in 1865 during the Keio era of the Edo period, under the Maeda Domain. It was popularly known as “Yanagi Jaya” (Willow Teahouse) due to the large willow tree in front of the shop. Originally situated along the banks of the Tedori River—known in those days as a raging river—Wadaya faced repeated flooding, despite embankments that have since calmed the waters.

We take pride in our 2,100-year legacy, and we are deeply grateful to operate next to Hakusan Hime Shrine, the main shrine among the 2,700 Hakusan Shrines across Japan. Today, Wadaya is run by the fifth generation of the founding family.

A traditional Japanese Ryori-ryokan, located in the foothills of Mt.Hakusan, approached through a beautiful Japanese garden to an authentic Japanese entrance hall, Wataya was established in 1865 (Edo era), and is just a 30 minutes car drive from Kanazawa. Lately, Hokuriku-Shinkansen will open at March 14th in 2015, and It is 2.5 hours from Tokyo to Kanazawa by Hokuriku-Shinkansen.
Relax in the calmness of this provincial ryokan, away from the world of hustle and bustle and thoroughly enjoy a traditional dinner with a hearth within the privacy on your own room.